栄光のエクソダス 二児のパパになった三十路クライマーのブログ

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富士山ご来光装備・必須級アイテム・生命にかかわるもの編

不可抗力で行き当たりばったりの富士山ご来光登山となってしまいましたが、改めて感じたのは、装備だけはきちんと準備した方が良いという事です。

実際に使用してみていらなかったもの、無くて困ったものを振り返りつつ紹介します。

富士山では激しい気温と天候の変化に対応する必要があるため装備選びは慎重になります。

しかし何でも詰め込めば良いわけでもありません。

荷物が増えれば重くなり、足腰への負担が倍増します。

睡眠時間もロクに取れずに深夜に山頂を目指すため、少しでも荷物を減らして体力の消耗を抑えることが重要です。

更に下山では軽石の砂利で非常に滑りやすいため、転倒を防ぐためにも荷物は軽くすべきです。

必要なものを残して必須でないものを削る。

取捨選択したアップデートバージョンの富士ご来光装備はこちらです。

必須級装備

  • GORE-TEXのジャケット・パンツ・シューズ・ゲイター
  • 厚手のダウン
  • 軽量で腰荷重できるバックパック
  • ヘッドライト
  • 手袋
  • 厚手のソックス
  • メリノアンダー
  • 水筒
  • 百円玉
  • スマホ
  • 充電コード

あると便利なもの

  • トレッキングポール 
  • 加圧ショーツ
  • スポーツサングラス
  • テーピング
  • 予備のメリノアンダー
  • 軽食
  • 耳栓
  • バラクラバ
  • 軽量サンダル

選択基準

生命に関わり得るものは必須級品に選ばれています。

大袈裟だと思われるかもしれませんが、事実富士山では毎年死者が出ています。

ルールに則っていればまず死亡事故は起きませんが、

備えあれば憂い無しです。

登山する中でもう少しこうだったら良かった、持っていけば良かったと後悔したものを追加します。

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富士山御来光装備(ビフォー)

 

必須級品・命に関わる装備

透湿防水のアウターレイヤー上下と靴

GORE-TEXのジャケット・パンツ・シューズがまず頭に浮かびます。

雨風を防ぎ、中の湿気は外に放出してくれる。

濡れ厳禁の登山では、雨濡れはもちろん汗濡れも命に関わります。

夏雨でカッパを着て帰り、家に着いたら中もびしょ濡れだった経験ありませんか?

あれは雨が浸みたわけではなく汗濡れです。

GORE-TEX(透湿防水素材)なら汗蒸れを防ぎサラサラで過ごすことができます。

GORE-TEXに代表される透湿防水性のアウターレイヤー(高性能カッパ)は、撥水ではなく完全防水のため、長時間の土砂降りにも耐えられます。

更に内側から発せられた汗(水蒸気)は外へ放出される魔法のような素材を使用しています。

GORE-TEXの表面には無数の小さな穴が空いています。

この穴の大きさが絶妙で、水滴よりも小さく、水蒸気よりも大きいため、雨は遮断し汗は透過するわけですね。

アークテリクス・ゼータLT(ジャケット)

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GORE-TEX PACLITEを使用したアークテリクスゼータLT。特徴は襟に収納できるフードとアークテリクスではもはや珍しくなった脇下のベンチレーション

私の愛用するアウターレイヤー、アークテリクス・ゼータLTはフードが襟に収納できるため、雨が降っていなくても気軽に羽織れるところにあります。

また昨今のアークテリクスには珍しくパックリと開くベンチレーション(換気穴)が付いているところも気に入ってます。

最新のGORE-TEX(透湿防水素材)は透湿性に優れている為、十分通気出来てしまうので敢えてベンチレーションを採用しないようです。

しかしやはりベンチレーションを開放した方が換気をコントロールしやすいので私はベンチレーション有り派です。

アークテリクス・ベータAR(パンツ)

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アークテリクス・ベータAR 適応力があり、パンツとしても対応可能。裾部は強固な素材がマッピングされていてちょっとやそっとの衝撃では傷つきません。

同じく、アークテリクス・ベータARパンツは完全防水の透湿素材を使っています。

アークテリクスの商品カテゴリーであるLTはライト、つまり軽量性を求めたラインナップ、そしてAR(オールラウンド)は適応性を求めたラインナップ。

GORE-TEX PACLITEは軽量・携帯性に優れていて、GORE-TEX PROは機能性と堅牢性に富みます。

ベータARはGORE-TEX PROを採用。

そんなベータARはスキーパンツとしても使用できます。裾部分は特に強固な素材がマッピングしてあり、木の枝はおろか、スキー板が激しく擦れあっても傷一つ付きません。

スノースカートも付いているので、スキー兼山登り用としてとても重宝しています。

そして何よりも気に入っているのが、スーパーロングなベンチレーション。

腰から伸びたジッパーは裾を貫通し、完全に開き切ります。

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アークテリクス・ベータARパンツはベンチレーションが腰から裾まで貫通する。

この貫通ベンチレーションのおかげて暑い日の行動中でも湿気を容易にコントロールできます。

更に靴を脱がずともパンツを脱ぎ着することができます!!

これは非常に大きな利点です。

山の天気は変わりやすく、急な豪雨にも対応しなくちゃいけません。

ゴアのパンツをバックパックから取り出して、靴脱いで、パンツ履いて、、。

モタモタしてるとあっという間のズブ濡れです。

ベータARパンツなら、大きく開いたベンチレーションから靴を履いたまま足を通す事ができます。

GORE-TEXのシューズ

靴もGORE-TEXをおすすめします。

通気性の無い完全防水の靴だと中がすぐに蒸れてしまいます。

臭ったり、水虫の温床になったり、靴擦れの原因になったりといい事が一つもありません。

一方で通気性の良いスニーカーだと雨濡れに耐えられず中がぐしょぐしょのまま登山することになります。

GORE-TEXのシューズを手にした時、こんな布が本当に完全防水なのか?と疑いますが、

本当に防水です!笑

くるぶしまで水たまりに浸しても一切浸水しません。

それでいて通気性はよく蒸れないです。

個人的に最強なのは、ゴアのシューズに五本指のメリノソックスの組み合わせ。

アークテリクス・エアリオスFL

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シューズの大半がゴアテックスで覆われていて、完全防水のくせにとても通気性が良い。

つま先は分厚いアッパーで守られていて、岩に躓いても平気。

靴底は ビブラム社製の目がグリップを採用しており、濡れた岩の上でも全く滑らない。

登山靴というよりトレッキングシューズであるためとても軽量。

しかしそのシッカリとした作りは富士登山でも何の問題もなく耐えられる。

五本指メリノソックス

指同士が触れ合うとそこに汗が溜まり、靴擦れの原因や臭いの原因になります。

五本指靴下は足指同士が触れ合わないため指同士を乾燥した状態でキープできます。

よく水虫対策に五本指靴下を履いている人がいますが、同様の理由です。

乾燥している方が菌が繁殖しづらいです。

更に指が独立して動けるため踏ん張りが利きやすく、転倒しづらくなります。

富士山の山道は殆どが軽石の砂利道。

特に下りは砂利で滑りやすくなっています。

五本指ソックスで安定性を増す事で多少の対策にはなります。

またメリノウール素材は天然の防臭効果を持っていて、足を清潔に保つ事ができます。

臭い物質とはバクテリア自身の匂いではなく、バクテリアの老廃物質、つまり糞尿だと言われております。

ウール自身の特殊な構造が微生物の定着を阻害する事で結果バクテリアの老廃物質生産活動を抑制するわけですね。

RL メリノウール五本指ソックス

ゲイター

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ゲイターは防水パンツとシューズの狭間から雨水が入るのを防ぎます。

GORE-TEX素材の弱点として、一度中が濡れると乾き辛い事が挙げられます。

GORE-TEXは水蒸気は透過させますが水滴は通しません。

ゲイターを装着する事で雨や泥水の侵入を防ぐことができます。

ゴアのアウターは持ってるけどゲイターは持っていない人が意外と沢山います。

金額はゴアパンツの10分の1。絶対買いましょう。

特に富士山道は砂利で覆われています。登りは気になりませんが、

下りは靴の中に細かい砂利がたくさん侵入してきます。

毎回毎回靴を脱いで取り除く羽目になりますよ!

砂利道下りは晴れでもゲイター必須です。

ウール素材のアンダーウェア

綿製品は絶対避けましょう。登山の鉄則です。

綿は吸水率が高く、更に水離れが悪いため

一度でも汗を吸着するといつまで経っても濡れたまま乾きません。

汗冷えは風邪の原因になり、山では低体温症の要因になります。

遭難時はウールを着用しているかどうかが生死を分ける。

そう言われているくらいウールは登山では必須アイテムなのです。

綿製品でなければ化繊でもいいのですが、

化繊製品は着心地と臭いの観点でウール製品に劣っています。

化繊は速乾性に優れていて、登山下着には丁度いいのですが、

人によっては乾燥しすぎて返って肌荒れの原因になったり、

また素材がポリエチレンなど化学繊維であるため、肌に合わなかったりします。

一方でウールは天然素材、そしてタンパク質由来のため肌に優しいです。

更に適度に湿気を保ってくれるため乾燥肌の人には救世主。

私は乾燥肌のため、日常でもメリノウールアンダーを愛着しているくらいです。

そして化繊のような石油臭さがなく、更には先程メリノソックスで言及した通り、天然の防臭効果があるため、何日も風呂に入れない登山では必須アイテムと言えるでしょう。

アークテリクス・サトロAR

ARC'TERYX アークテリクス SATORO AR CREW LS MEN'S サトロ AR S ARCHIPELAGO

ARC'TERYX アークテリクス SATORO AR CREW LS MEN'S サトロ AR S ARCHIPELAGO

 

アークテリクス・サトロARはメリノウールと化繊の混紡品。

メリノウールの唯一の欠点である耐久性を克服した意欲作である。

その秘密は混紡の構造。強度の強い化繊にメリノウールの繊維をスパイラル状に巻き付けて一本の頑強で且つメリノウールの特性を損なわないように工夫している。

厚手のダウン上下

私はこれを忘れて超絶後悔しました。

軽量ダウンがあるからいらないと判断をミスりました。

さすがは富士山日本一高い山。山頂は夏でも氷点下になることがあります。

強風も相まって体感温度はそれ以下です。

富士山を舐めていた外国人登山客達と一緒に寒さに震えることになりました。

メリノアンダー重ね着+軽量ダウンベスト+ソフトシェル+ハードシェルでも凍えました。

絶対に厚手のダウンは持っていきましょう。

絶対に欲しい化繊ダウン。パタゴニア・ナノエアフーディ

ダウンの弱点は濡れに異様に弱い点です。

中のグースの羽が濡れると保温能力が著しく低下しダウンとしての機能を果たせなくなってしまいます。

最近はグースの代わりに化繊中綿を採用し、濡れに強く、速乾性があり、かつ汗抜けが良いため行動でも着ることができる優れモノへと進化しています。

中でもまるでフカフカの布団を着ているようだと定評のあるパタゴニア・ナノエアは絶対に入手したいダウンの一つです。

メリノ+ゴアの手袋

手が冷えるとパフォーマンスが落ちるって知っていましたか?

真冬のトレイルランニングではライナー(薄手の手袋)を装着する選手が結構います。

富士登山でも然りです。

それ以外にも砂利道で転倒した時に手を鋭い軽石から守る事にも貢献します。

富士山6合目からは岩場があり、三点支持(手を足を使ってプチクライミング)が必要な場面も出てきます。

素手だと結構キレやすいのでライナーを嵌めての登山をお勧めします。

メリノのライナーにゴアのアウターを履けば豪雨対策も万全です。

雨以外はライナーのみ、降雨時はアウターと使い分けできるタイプの手袋が便利です。

 ブラックダイヤモンド・ソロイスト

ブラックダイヤモンド(Black Diamond) ソロイスト BD73032 ブラック M

ブラックダイヤモンド(Black Diamond) ソロイスト BD73032 ブラック M

 

ブラックダイヤモンドのソロイストはライナー(中の手袋)とアウター(外側)に分離できます。スノボ用に購入しましたが、もちろん富士ご来光でも活躍します。

人間水が無いと1週間も生きられないといいます。万が一のために常に水を確保しておきましょう。

富士山でも水は売っていますが、一本500円もします。

最低でも2リットルは持って行った方がいいです。

飲む以外にも水で戻せるドライフードに使えたり、

流血した際に傷口を洗い流すこともできます。

ナルゲン・水筒

nalgene(ナルゲン) 広口0.5L フラットキャンプ クリア×ブラック 91257

nalgene(ナルゲン) 広口0.5L フラットキャンプ クリア×ブラック 91257

 

ナルゲンの水筒はシンプルかつ軽量でとても使い勝手がいいです。環境ホルモンが発生しない素材なのもいいです。

ナルゲンの1L容量の物だと左右のバランスが悪くなるため、

0.5L容量の物を二本持っていき、左右の水筒ホルダーに刺すと安定します。

あとは詰め替え用の1Lのペットボトルをバックパックに入れておけばOKです。

以上必須級アイテムの生命維持編でした。

雨・風邪・寒さは対策は最低限しておくべきですね。

一つの記事では書ききれなくなったので、次回に持ち越しです。

次は必須級アイテム・小物編を予定しています。

www.takeabreakoutdoor.com

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