栄光のエクソダス 二児のパパになった三十路クライマーのブログ

紆余曲折を経て二児のパパになった三十路クライマーの育児ブログ

富士山。午前一時の御来光への行軍。富士山御来光最終章。

山小屋泊は眠れない

午前零時起床。笑

山小屋泊では想像以上に眠れない。

見ず知らずの野郎五人で一つのベッドをシェア。

薄い寝袋一枚を隔てて密着ですよ!!!笑

夜中動くし肘が刺さるし、体温を感じる。笑

イビキもひどく、更には遅れた宿泊客の足音やアウターが擦れる音、荷物を整理する音、寝袋に入る音、、、。

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耳栓は必須

もう買いましたよ!耳栓を!!

すごいですね耳栓。

つけた瞬間、頭痛の音以外完全にシャットアウト。

しかし隣人の肘は相変わらず刺さったままなので眠れないのは変わらず。。

ちなみに肘の持ち主はシンガポールから来たナントカ君。

5人中日本人は私だけでした。

山小屋のスタッフは生粋の日本人なので、山小屋のシステムやルール、ご来光の情報は私が全部訳しましたよ。苦笑

欧米か!!

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耳栓は100円で購入できます。

午前一時、剣ヶ峰行き御一行が先出発。ご来光組はシャケ弁を食べる

午前1時、外にはすでにヘッドライトの群れがこちらに向かって登って来ます。

でも彼らは剣ヶ峰への登山客だそうです。

まだ少し余裕があるので早いですが朝食をとることに。

山小屋弁当は混ぜご飯シャケ付き。

非常に美味い。もはや何を食っても美味い。

体が栄養を欲しているのだと思います。

カップヌードル600円と価格崩壊しているこの世界で混ぜご飯シャケ付きは贅沢飯。二食付きプランにして良かった!

カップヌードル600円、500ml水500円が適正価格。

車が通れるわけもなく、人力で物資を運んでいるのですから。

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山小屋の鮭弁。プライスレス。
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水/お湯を注ぐだけで食べれるエビピラフも便利です。

暗闇の中、ヘッドライトを頼りに出発

飯も食い終わり、午前一時半に出発します。

眠れなかったとはいえ横になれたので体力は大分回復しました。

とは言えここは標高3500m。

少しピッチをあげるとすぐに息苦しくなります。

道中真っ暗で何も見えません。

頂上へ一歩一歩進めるだけで精一杯です。

途中いくつか狛犬や鳥居を通過しました。

真っ暗な中、ヘッドライトの明かりで浮かび上がる鳥居は非常に趣きがありました。

早く出過ぎた為、噂のご来光渋滞など皆無で、1時間もしないうちに吉田ルート頂上へ到着です。

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ヘッドライトの灯りを頼りに真夜中の行軍。富士山頂を目指します。
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暗闇の中の狛犬と鳥居。とても神秘的です。

頂上で待機レース。防寒着必携

行動中は体も暖まってたけど、止まるとムチャクチャ寒い!風が強い!フル装備でも静止してると寒いです。

あったか〜い飲み物が自販機で売っています、

がやはりここでも特別価格。

コーラ、珈琲、5百円です!

でも山頂に自販機ってすごいですよね!

寒さを凌ぐため、高いですが二本あったか〜いココアを購入してしまうことになります。

こんな中2時間も日の出も待つのかと、意識が遠くなりつつ耐久レーススタートです。

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頂上にまさかの自販機。富士山限定のコーラ(500円)売ってます。

ハードシェルは必須

それにしてもハードシェル in ソフトシェルしているおかげで風は微塵も入ってきません。素晴らしい。

しかし風はシャットアウトできても冷気はジワジワとハードシェルを侵食します。

アウターレイヤーはあくまでも防水防風。遮熱性はありません。

厚手のダウンも必須

厚手のダウン持って来れば良かったと死ぬ程後悔することになりました。

ダウンは中綿で空気の層を形成する事で外気温を遮熱することができます。

真空魔法瓶と似た理論ですね。

持ってなかったら山小屋でレンタルしましょう!

冷風の中、2時間座りっぱなしで身体は小刻みに震え、もう限界でした。

何度も帰ろうとしましたが、生まれてくる子供の祈願も兼ねていたので諦めるわけにはいきません。

頑張ります。

 

2時間前から一番前を陣取っていた隣のフランス人と仲良くなりいました。

移民の話に花を咲かせ寒さから気をそらせましたがもう限界。

マジでダウン持って来れば良かった。

隣のフランス人を見るとビニールシートを体に巻いてます。ズルイ、もとい準備が良い!

一緒にくるまるのも気持ち悪いので、もう帰ろうかと思ったその時、真後ろの飯屋が開店しました!?

頂上の飲食店は午前3時に開店

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深夜3時からオープンする飲食店at富士頂上

ちょっと待ってて、すぐ戻るから。

フランス人に隣をキープさせて飯屋へまっしぐら。

皆考えていることは同じで既に長蛇の列。

中は暖房が炊いてあり暖気がこちらまで流れてきてます。

囲炉裏で暖を取りながら豚汁を啜る。一杯2,000円払ってもいいと思ってしまうところが商売の怖いところです。

まさにプライスレス。

※実際は800円です。

少し並んだけども一向に進む気配がなく、

これ以上フランス人を寒空の下放置も不憫なの引き返す事にしました。

手土産にあったかいココアを二本買って戻ります。

フランス人とあったかいココアを無心にすする富士頂上。

山頂のココア、プライスレス(四百円)

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国籍を超えた友情ココア。プライスレス(400円)

遂にご来光、、なるか?

四時過ぎから段々と空が明るみを帯びてきて今にも太陽が出現しそうです。

なんて神秘的なんだろう。多くの国が太陽を神として崇拝する理由がわかる気がします。

雲海と空の境界線が赤く染まり日の出時刻の4:38になりました。

カメラを構える登山客。

ひとえにこの瞬間を目指して辛い行軍や極寒を耐えたのです。

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地平線がを帯び、胎動の様な瞬間に登山客は皆カメラを構える。

しかし、太陽が昇るだろうと皆が予想していた真っ赤なポイントには一向に変化の兆しがありません。。。そして隣の雲の中が光りはじめます。

そうです御来光は雲隠れ。

苦しい思いをしても報われないことって多いです。

次回こそは絶対にご来光を見てやると心に誓いました。

そして絶対妻の大事な一眼レフを持ち出してやろうとも心に誓いました。

雲隠れでこんなに神々しいのに、ちゃんと昇ればどれだけなんだろう。

これは一眼レフじゃなきゃもったいないでしょ!

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太陽は見えずとも特別な夜明け。次回は完全な富士山御来光を拝みたい。

ご来光を見れなかったショックはしっかりと引きずっていて、その後の予定はどうでもよくなってしまいました。

そのため、本当はお鉢巡りする予定でしたが、少し登ってクレーターを見てサッサと下山。

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富士山クレーター。

新雪のような砂利道を下る

足場の悪い砂利道をひたすらに下ります。

登るときは全く問題なかったけれど、帰りは数数十メートル歩いただけで靴の中に砂利が入って痛い。

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砂利道をひたすら下ります。

砂利避けにゲーター必須

一旦山小屋へ戻り、預けていた荷物を受け取ります。

上下アウターレイヤーを脱いでゲーターを装着。

トイレも済ませ下山の準備は万端です。

新雪にようにフカフカな砂利をボーゲンのように下っていきます。

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ゲーターを装着する事で砂利が靴の中に入る事を防ぎます。

手袋、テーピング必須

ちょっと気を抜くだけでバランスを崩してコケるので誰も風景に見向きもせず黙々と下を向いています。

少なくとも7人は滑って転んでました。中には軽石で手を切って流血している人もいました。

手袋は暑くても装着必須です。

絆創膏やテーピングもあったほうがいいですね。

黙々と下る事3時間。

懐かしの五合目に着きました。

登りよりも下の方が倍は早いですね。

始発のバスは10時から。

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五合目で神社を参拝します。また来年!

まだまだ時間はあるため朝食?を摂り、神社を参拝し、土産コーナーをブラブラして時間を潰します。

バスは1時間おきなので早目に並んで券売の順番を待ちました。

ご来光登山客が多いため、始発の10時発が一番混むそうです。

必ず乗れない人が出るので、最近は10時発のバスは2台出ています。

本日はほとんどの人が乗れたようです。

 

帰りのバスは3時間かけて新宿へ向かいます。

ろくに眠れず体力はもはや限界。

座席に座ってすぐに眠りに落ちました。

新宿駅に着いた時、あたかも海外出張から帰国したかのような錯覚に襲われます。

やっと日本に帰って来たと。

思えば富士山にいる間はほぼ英語しか使っていません。

また来年も行こう。そう強く誓いました。

www.takeabreakoutdoor.com

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