アウトドア好きパパと自然が苦手なママの人生いろいろ育児ブログ

アウトドア派VSインドア派。相対する趣味を持つ夫婦の育児ブログ。たまに人生について考える。

アウトドアウェアの選び方 基礎知識 レイヤリングは発汗をコントロールし、体温を最適な状態に保ち、遭難から命を守る術

アウトドアウェアは質実剛健です。高価なものが多いですがクオリティも高いです。〇プリームなどのデザインやプレミアで高価なのではなく雪山から命を守るための機能が盛り込まれている為です。

山の天気は変わりやすいです。行動中は周りが氷点下でも薄着で汗をかきますが、いったん休止すると気化熱で体温を一気に奪われ凍えます。例えば夏の暑い日に富士登山をしたとします。登り始めは30℃でも頂上はゼロ℃になることもあります。登り始めと頂上で30℃差があり、しかも行動中と休止中では冷え方が変わってくるためウェア選びは重要です。

更に稜線を縦走中に北風が吹いたり、快晴だったのが突然吹雪になったり、不安定な山の気候に対応するにはレイヤリング(重ね着)で臨機応変に対応するしかないのです。

レイヤリングとは

アウトドアウェアはレイヤリングを前提に作られています。

大きく分けて3種類に分類でき、肌に近いほうから、ベースレイヤー(肌着)、ミッドレイヤー(中間着)、アウターレイヤー(上着)に分かれます。

それぞれが役割分担をし、ベースレイヤーは汗のコントロール、ミッドレイヤーは保温、アウターレイヤーは防水防風と防護です。

アウトドアウェアの天命はいかに汗による濡れを避けるかにかかっていると言えるでしょう。

汗で濡れている状態で風に吹かれると気化熱によって急速に体温を奪われます。また常に濡れている状態が続くと体力が奪われるだけでなく、雑菌が繁殖し病気になり体が弱ります。

しかしアウトドアスポーツ・登山は全身運動ですから想像以上に体力を必要とし、大量の汗をかきます。従って近年のアウトドアウェアはいかに汗をかき辛い環境を作るか、いかにかいた汗を体外に放出するかに特化しています。

ベースレイヤーはかいた汗を素早く蒸発させ(吸湿速乾)、ミッドレイヤーは保温しつつベースレイヤーからの汗を外に、アウターレイヤーは防水防風しつつミッドレイヤーからの汗を体外へ放出させます。

ベースレイヤー

ベースレイヤーの役割はいかに肌を乾いた状態に保つかに尽きます。多くのベースレイヤーは吸湿速乾素材(素早く体表の汗を吸って蒸発させる)が使われています。化繊(化学繊維: ポリエステルなど)かウール(羊毛)が好まれますが、絶対に使用してはいけないのがコットン(綿素材)です。コットンは吸水性がよく、すぐに体表の汗を吸ってくれますが水離れが悪くいつまでも濡れた状態を維持してしまいます。

濡れの状態は体温を奪われやすく雪山などの過酷な状況下では低体温症に繋がり、最悪死に至ります。

化繊

一方化繊は速乾性能が非常に高く、特にアウトドアブランドのベースレイヤーは素材品質と機能性に特化しておりの吸湿速乾性能が非常に高く丈夫です。ユニク〇等の1000円の化繊シャツでも高尾山日帰りくらいなら全く問題ありませんが、もう少し本格的に登山を始めるのであればアウトドアブランドのベースレイヤーをお勧めします。モンベルのウェアはコスパが最高なのでお勧めです。 

(モンベル) mont-bell ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ Men's 1107486 BK ブラック S

(モンベル) mont-bell ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ Men's 1107486 BK ブラック S

 

ウール

ウールの速乾性能は化繊とコットンの中間に位置しますが、ウールは構造上、多少濡れていても保温効果が保てるのと、天然の防菌構造により長期間着続けても雑菌が繁殖し辛い特性を持ち山屋に好んで使われています。化繊が登場する前の時代ではウール一択でした。

(モンベル) mont-bell ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ Men's 1107486 BK ブラック M

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化繊+ウール

最近では各アウトドアウェアメーカーがこぞってウール+化繊素材を出しています。

化繊の速乾性とウールの着心地、防臭性能のいいとこどりをしています。

ミッドレイヤー

ミッドレイヤーは保温を目的とし、同時にベースレイヤーからの蒸気(汗)を放出します。繊維の嵩をを増して空気層を作り維持することで外気温と断絶し体温を温かく保ちます。

フリース

アウトドアウェアの代名詞のような知名度を誇るフリース。表面の起毛の嵩を増すことで外気と体表の間に空気層を作り体を温かく保ちます。且つ通気性もよいです。しかしどうしても重くなってしまうといった欠点を持っています。

(パタゴニア) patagonia M's R1 Hoody 40074 BLK S

(パタゴニア) patagonia M's R1 Hoody 40074 BLK S

 

ダウン

グースダウンがグラム当たりの保温効果最強

非常に軽いため、グラム単位で軽くしたい登山ではとても重宝します。グースダウンの構造上汗抜けが悪く、しかも濡れると保温効果が落ちるため行動中ではあまり使用しません。主に休憩中やビレー中などあまり動かないときに着用します。

(モンベル) mont-bell スペリオダウンジャケット Men's 1101466 IND インディゴ M
 

化繊インサレーション

フリースとダウンの良いとこ取り。近年彗星のごとく登場し著しい進化を遂げているのが化繊インサレーションです。構造はダウンと似ていますが、保温素材がグースではなく化繊が使用されています。グースを抑え込む為の強い生地を使う必要がなく、通気性の高い素材が使えるため汗抜けが良く、またグースより疎水性がある素材が使用できるため、濡れても保温性を維持することが可能です。メンテナンスも自宅の洗濯機で丸洗い可能とお手軽です。

アウターレイヤー

アウターレイヤーの役割は防水防風(防護)です。いわゆるカッパです。よく勘違いされますがアウターレイヤー(上着)に保温機能はありません。

注意点:防水と撥水は違います

防水は文字通り水を通しません。撥水は水をはじきますが撥水コーティングが衰えたり、過度の水圧がかかると撥水できなくなり浸水します。豪雨で浸水するカッパは山では命とりです。防水素材を選びましょう。

アウターレイヤーには防水透湿素材(いわゆるゴアテックスなど)が使用されており、豪雨は完全に防ぎ、体表からの湿気(汗)は体外へ放出するという一見矛盾した魔法のような性能を持ちます。

防水透湿の構造上、絞れるほど発汗した場合は透湿性能が衰えてしまいます。そのためにはウェアの性能に頼り切るだけでなく、自らの判断でレイヤーの脱ぎ着やベンチレーション(ファスナーを開けて換気すること)が必要です。そして行動前の計画でその山と季節にあったウェアを選定することが重要です。

アウターレイヤーは防風性能も高く、また表面に強靭な素材が使用されており、枝や岩の角でアウターレイヤーが破けるのを防ぎます。現代の鎧と兪やされる由縁です。